2025年10月17日
日立製作所で現在開催中の「生成AI推進リーダー育成ワークショップ」。ここでは、各事業部と全国の支社、日立グループの営業部門から推進リーダーに選出された約500名がクラスAからクラスHの8組に分かれて、4日間にわたり実践的なAI活用スキルの習得に加え、自らの組織を対象にした生成AI活用の推進計画の策定に取り組みます。今回は8月21日、クラスAの最終日に行われたリーダーたちによる成果発表の様子をお伝えします。
※ページトップの写真は発表者の皆さん(前列)とAIアンバサダー(後列)。
クラスAの最終日、生成AI推進リーダーたちが発表会場に集いました(一部メンバーはオンラインで参加)。
生成AI推進リーダー育成ワークショップ クラスAの最終日、約60名が会場に足を運んだ。
4日間にわたる「生成AI推進リーダー育成ワークショップ」の最終日には、期間中、参加者に課せられた「3つのユースケースの創出とその推進計画」の発表が行われます。会場には、リーダーたちのほか、アドバイザーとしてGenerative AIセンター本部長・AIアンバサダー 吉田 順、AIアンバサダー滝川 絵里、近藤 正勝、そして本ワークショップの主催元としてAIアンバサダー 大山 友和が同席しました。
左からGenerative AIセンター本部長・AIアンバサダー 吉田 順、AIアンバサダー 滝川 絵里、AIアンバサダー 近藤 正勝
成果発表は、AIアンバサダー 大山の挨拶で幕を開けました。
大山は、発表にあたっては単なるユースケースの列挙ではなく、業務へのインプロセス化に焦点を当ててプレゼンしてほしいと強調しました。特に「どのように定着させるのか、推進計画を丁寧に示し、聞く側の皆さんはそこから多様なアプローチを学び取り、明日からの実践に役立ててほしい」と語りました。
AIアンバサダー 大山 友和
発表に際して、リーダーたちは10のグループに分かれてグループ内で議論し、代表として発表者を選出しました。今回のレポートでは、その中から5つのユースケースとその推進計画の概略を紹介します。
人財の流動化がいっそう進む中、安は、入社した際の手続きの簡素化は組織に大きな効果をもたらすと述べます。
【質疑応答】
「どのような障壁が考えられるか」という参加者からの質問に対し、安は「関与する管理部門が多岐にわたることや使っているシステムが異なるなどで、横断的に整理するのが難しいことが障壁になると考えられるが、ワークショップでの学びを生かしてクリアしたい」と答えました。
提案活動の質の向上に向けて、営業書類の作成における無駄な工数は可能な限り削減したい、と尾形は話します。
【質疑応答】
AIアンバサダーの近藤より「ツールによっては不要な情報が混ざるリスクがある。用途ごとにツールを使い分けることが大切」という助言。さらにGenerative AIセンター本部長の吉田より「事務効率化に重点が置かれているようだが、ぜひ攻めの視点も取り入れてほしい」という指摘に対し、尾形は「今後は顧客アプローチや提案の強化に向けた活用も検討したい」と答えました。
属人的なスキルに依存している業務に生成AIを適用することで、効率化と同時に新たな視点の獲得をめざしたい、と長田は話します。
【質疑応答】
AIアンバサダーの滝川から「生成AIは平均的な答えに収束しがちだが、明確な役割を与えることで独創的な答えを引き出せる可能性がある」という助言。これに対し長田は「AIには敢えて尖った役割を設定することで、多様な発想を得られるのではないかと考えている。平均的な意見と尖った意見を突き合わせることで、意思決定に生かすことが出来るか検討していきたい」と答えました。
生成AIを活用してお客さまとの対応時間を増やしながら、提案数も増やしたい、と南は話します。
【質疑応答】
AIアンバサダーの滝川から「生成AIはできることが日々増えているので、関心のあることはどんどん試してみて業務に生かしてほしい」と助言。また、南の部署の浸透が遅れている理由について聞かれると、南は「便利さをまだ体感できていないことが予想されるので、まずは勉強会に力を入れたい」と意欲を示しました。
お客さまとの対面時間をより充実したものにするために生成AIは有効、と山下は語ります。
【質疑応答】
Generative AIセンター本部長の吉田より「営業の皆さんには、会議中には議事録よりもお客さまに集中してほしい。しっかり目を見て対話することで、いろいろなことが感じ取れるはず。議事録作成を突破口に、ぜひ活用率100%を達成してほしい」と助言。これに対し、山下は「『録音をお願いしにくい』という方もいるかもしれないが、今は多くのお客さまが生成AIに対して好意的なので、生成AIによる議事録作成は関係構築の上でも役立っている」と答えました。
10人の成果発表を受け、最後にGenerative AIセンター本部長・AIアンバサダーの吉田が総評を述べました。
吉田は「日立の周囲を見れば、競合他社だけでなく、お客さまやパートナーも生成AIの高度な活用に本腰を入れており、さらに学生の皆さんの活用スキルにも驚かされる。そうした中で、日立の営業にはぜひ最前線にいてほしい」と述べました。
さらに「今日ここにいる皆さんが、そのカギを握っている。推進計画の実践については、ぜひ前倒しで取り組んでほしい」と生成AI推進リーダーたちへの鼓舞で挨拶を締めくくり、「生成AI推進リーダー育成ワークショップ」クラスAの最終日は幕を閉じました。
Generative AIセンター本部長・Aiアンバサダー 吉田 順