2026年8月27日
2026年6月30日、マイクロソフトのAIコーディングアシスタント「GitHub Copilot」を活用したハッカソンイベント「GitHub Copilot Quest Lv3:Hack the Legacy」が開催され、IT企業7社が集結!日立製作所チームもその1社として参加しました。
第3回となる今回のテーマは、誕生から60年以上が経過し、今なお多くの基幹システムを支えるプログラミング言語「COBOL」で構築された基幹システムのモダナイゼーション。「COBOL」は1959年の誕生以来、金融機関や官公庁などの基幹システムを長年支えてきた高信頼な言語である一方、その知見を持つ技術者の高齢化と減少が課題となっています。そのため、「AIとともにどうレガシーシステムを進化させるか」が今回の大きな挑戦となりました。
過去最高難易度の課題に各社チームが挑んだ当日の熱気あふれる模様が、このたびASCII.jpにてレポート記事として公開されました。
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ASCII.jp:60年の時を超え「COBOL」がGitHub Copilotでよみがえる 勘定系アプリの“超難関”モダナイに7社が挑戦 (1/5)
日立からは、日頃からモダナイゼーション事業に携わるメンバーが参加。AIが開発プロセスの中心を担い、人間は意思決定に専念する開発手法「AI-DLC(AI駆動開発ライフサイクル)」に挑戦しました。果たして、この先進的なアプローチにより、最難関と言えるCOBOLのモダナイゼーションは実現できたのか?ASCII.jpの記事で紹介された内容に加え、日立チームの工夫や狙いについても触れながら、今回の取り組みのハイライトを以下よりご紹介します!
「GitHub Copilot Quest:Hack the Legacy」とは、マイクロソフトとアスキーが開催する、GitHub Copilotを用いてレガシーシステムのモダナイゼーションに挑戦するハッカソンイベントです。参加チームが各回の課題(クエスト)へ挑むプロセスを通じて、AIを活用した開発の進め方やノウハウを学び、共有し合う場となっています。これまでにも、第1回は「20年以上前に開発されたレガシーアプリケーションのモダナイゼーション」、続く第2回は「4半世紀前のJavaアプリケーションのモダナイゼーション」をお題に、日立チームが挑戦してきました。日立は各回で異なるメンバーが参加しながら、AIを活用したモダナイゼーションの知見やノウハウを社内で広く共有してきました。
そして、第3回となる今回のテーマは、レガシーシステムの代名詞とも言える「COBOL」による基幹システムのモダナイゼーション。参加者は、7時間という限られた時間の中で難題に挑みました!
1.マルチエージェントを活用したAI駆動開発を実践!
日立チームは、COBOLコードの解析や仕様の復元、設計、実装、テストまでを複数のAIエージェントで分担し、管理エージェントが全体を統括する開発手法「AI-DLC(AI駆動開発ライフサイクル)」を採用しました。また、COBOLコードのビジネスロジックや入出力仕様をAIで分析・仕様書化することで、レガシー資産に埋もれた暗黙知を可視化。AIを単なるコード生成ツールとして利用するのではなく、開発プロセス全体をAI中心で推進し、人は判断や品質確認に注力しました。
2.業務ロジックを変えずに、クラウドネイティブなモダナイゼーションを実現
日立チームは、COBOLバッチを単純にJavaへ変換するのではなく、長年運用されてきた業務ロジックを維持しながらシステム構造を刷新しました。レイヤードアーキテクチャーの採用やAzureサービスの活用により、保守性や拡張性に優れたクラウドネイティブな構成へのモダナイゼーションに挑戦しました。
さらに、Azure上で実際にバッチを稼働させたほか、移行後の実行結果がCOBOL版と一致するかを確認するコンパレータテスト(現新比較テスト)まで実施。約7時間という限られた開発時間の中で、設計・実装だけでなく品質検証まで行い、高い完遂力を発揮しました!
3.将来を見据えたモダナイゼーション構想を提案
日立チームは、当日の成果にとどまらず、現行資産を生かしながら段階的に進化できる将来アーキテクチャーも提案しました。
今回の取り組みでは、複数のAIエージェントを活用しながら解析から設計、実装、テストまでを実施。AIを開発支援ツールとして利用するだけでなく、複数の自律型AIエージェントが協調しながら開発プロセスを推進し、人が重要な意思決定や品質担保を行う「Human-in-the-Loop」の開発アプローチに挑戦しました。これは、7月24日に発表した「Agentic AI Integration Platform」がめざす、AI駆動型システムインテグレーションの考え方にも通じる取り組みです。
ASCII.jpのレポート記事では、日立のほか、NECソリューションイノベータ、NTTデータグループ、日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング、野村総合研究所、BIPROGY、富士通など、各社の多種多様なAI活用や開発アプローチについても紹介されています。AIを相棒として活用しながら、新たな開発スタイルの可能性に挑戦したハッカソンの様子を、ぜひ記事でご覧ください!