DX
データ利活用や生成AI※1の活用促進、業務プロセスの効率化、DX民主化などのDX施策を通じて、従業員の生産性向上と「情報の集約」から「高度な情報の活用」への変革を実現し、日立グループのさらなる事業拡大に貢献します。
業務プロセス効率化
業務改革や業務効率化のためのデジタルツール、ソリューションの整備、横展開を推進しています。
生成AIやRPA※2などのツールの活用や事例・ノウハウの共有、テンプレートの拡充などにより、基幹業務プロセスの標準化と継続的な業務効率化を支援していきます。
RPAによる業務削減時間数
2024年度末 累積
RPA共通基盤の管理サーバーから取得したログ情報を基に算出
生成AIを活用した業務プロセスの自動化・高度化
先進国は生産人口減少に直面しており、生成AIやRPAなどのデジタル技術を活用した生産性の向上が急務となっています。このような背景の中、日立は現場の生産性向上と労働者の負担軽減を両立させる目標を掲げています。持続的な成長を促進するために、日立グループの従業員の業務プロセスを生成AIによって効率化する取り組みを進めています。生成AIの中核技術であるAIエージェントを利用し、既存の業務システム、業務特化型AI、さまざまなデータレイクやオフィス環境との連携を実現することで、業務プロセスの自動化と迅速化を図り、より大きな成果を生み出すことをめざしています。
この取り組みは2024年度から検証を開始し、得られた技術や知見をもとに、2025年度から日立グループ内でAIエージェントを活用できる環境を順次整備していく予定です。

業務プロセスの効率化がもたらす付加価値
生成AIやRPAによって効率化された日々の業務プロセスは、同時に現場の従業員がより多くの付加価値を提供する業務へ従事することを可能とします。これまでは過去のナレッジや市場に散在する情報を集めることに多くの時間を費やしていましたが、生成AIをはじめとする数多くのインターフェースを通じて、よりスピーディーに、より手軽にデータにアクセスすることが可能となり、多くの時間をより高度で付加価値がある戦略を検討する時間に充てられるようになります。
また、これまで個人のスキルに依存していた業務ノウハウを、生成AIやデータレイクに継続的に蓄積・フィードバックしていくことで、誰がおこなっても一定水準の業務品質を確保することが期待できます。

※1 AI: Artificial Intelligence(人工知能)
※2 RPA: Robotic Process Automation