日立が京王電鉄、東京モノレールと共同で、「DAS(Driver Advisory System:運転支援システム)」で「2025年度日本鉄道サイバネティクス協議会 特別賞」を受賞
2026年9月18日
株式会社日立製作所
株式会社日立製作所(以下、日立)は、京王電鉄株式会社(以下、京王電鉄)ならびに東京モノレール株式会社(以下、東京モノレール)と共同で、日本鉄道サイバネティクス*協議会が主催する「2025年度 日本鉄道サイバネティクス協議会技術賞」において「特別賞」を受賞しました。受賞件名は「DAS(Driver Advisory System:運転支援システム)」です。
*通信と制御と統計力学の問題を機械も生物も含めて一括して研究する分野。現在は、コンピュータ利用の工学を指すことが多い。鉄道分野においては、通信その他の手段により情報を集めて適切な判断(分析・処理)を下し、これを制御することにより、鉄道システムの方向を見極めたり、効率を高める技術をさす。
2026年5月25日に開催された授賞式で各社に表彰状が授与されました
日本サイバネティクス協議会技術賞は、鉄道サイバネティクス技術の進歩・発展に寄与するためサイバネテクス技術の顕著な応用実践、具体化に功績のあった者を表彰する制度です。2025年度は22件の応募の中から、最優秀賞1件、優秀賞3件、特別賞3件が選定されました。
受賞成果「DAS」について
日立は、鉄道運行の定時性と省エネルギーを両立するソリューションとして、列車の運行状態に基づいた最適な運転操作を運転士にアドバイスするDASを開発しました。
DASは既設の車上装置である車両情報制御装置の一機能として実装され、車両位置、速度および目標走行時間から、定時運行しながら省エネルギーとなる推奨運転操作情報を決定します。推奨運転操作の内容と操作タイミングは、運転台画面内の表示や音声鳴動で運転士に伝達されます。既設装置のソフト変更のみで低コストに導入でき、大きな省エネルギー効果が得られるDASの特徴を生かし、鉄道事業における環境負荷低減に貢献します。
東京モノレール10000形の運転台画面におけるDAS表示例(左)とDASによる推奨運転操作の支援例(右)
営業運転導入の実績
- 2023年に、東京モノレール10000形の全編成・全種別にて、一部区間を除き営業運転車両に導入
- 2023年に、京王電鉄9000系の2編成で、相模原線と調布駅以東区間の全種別にて、営業運転車両に導入
受賞の概要
| 表彰名 | 2025年度 日本鉄道サイバネティクス協議会技術賞 特別賞 |
|---|---|
| 受賞理由 | 運転操作を運転士に示すことで定時性と省エネの両立をめざすシステムであり、車上のみの装置として低コスト化を図るとともに、実運転環境にて一定条件ながら12% の省エネ効果を確認するなど、今後の実用展開が期待されるため |
| 件名 | DAS(Driver Advisory System:運転支援システム) |
| 受賞者 | 株式会社 日立製作所 牧 健太郎、山口 智司 京王電鉄株式会社 山崎 剛史、大久保 徹 東京モノレール株式会社 井上 憲一 |
関連情報
- 鉄道向け省エネルギー運転支援システム(日立評論 「2022年日立技術の展望」, Vol.104, No.1)
- 鉄道の省電力化と定時運行を両立させる運転支援システム「DAS」の効果(日立 研究開発Webページ「最先端技術の源流」, 2026-08-24)
お問い合わせ先
株式会社日立製作所 研究開発グループ