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Hitachi Global

2026年7月17日

(本リリースの内容は、トロントにおいて7月15日10:35

(日本時間7月15日23:35)に発表しました。)

日立レール、トロント地下鉄2号線の信号システムのデジタル化を受注

輸送力を最大40%向上

  • ピーク時の輸送力を1時間あたり最大33,000人に拡大し、現在よりも40%増加させます。
  • 1,100人を擁する日立レールのトロントにおけるグローバル信号技術拠点が、世界最高水準の信号システムを開発・提供します。
  • 本システムの導入により、1日50万人以上の利用者に対し、信頼性、安全性、移動の質の向上を実現。スカボロー方面への7.8kmの延伸区間にも採用予定です。
[画像]日立レール、トロント地下鉄2号線の信号システムのデジタル化を受注

 株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業を担う日立レールは、カナダのトロント交通局(Toronto Transit Commission、以下、TTC)より、トロント地下鉄2号線向け信号システムをデジタル化する更新プロジェクトを受注しました。トロントで開発された世界最高水準の技術を、同市の重要な東西の交通インフラに導入し、2号線の輸送力および運行信頼性の向上を図ります。

 本プロジェクトでは、1960年代に導入された信号システムを、日立レールの先進的なデジタル信号技術であるSelTrac™ CBTC*1に更新します。CBTCシステムは自動列車制御を中核とし、これによりネットワーク性能を向上させ、安全性を確保しながら列車同士の運行間隔を短縮することが可能になります。

  • 1 Communications-Based Train Controlの略語。列車の安全・安定運行を制御するために地上と列車間で無線通信技術を利用する列車運行システムの一つ。

 トロント地下鉄2号線のすべての更新が完了すると、新しい自動列車制御システムにより、同路線の輸送力は最大40%向上します。これにより、ピーク時間帯において、現在の1時間あたり約23,400人から最大で33,000人が同路線を利用できるようになります。本システムの導入により、乗客にも信頼性の高い運行、円滑な移動、安全性の向上といった利点があります。2号線の長期的な輸送力強化を支え、トロント全域で増加する旅客需要への対応および混雑緩和に貢献します。

 また、2号線のスカボロー方面への7.8km延伸区間にも同信号システムを導入します。延伸により、シェパード駅、マッコーワン駅、スカボロー駅の3駅が新設され、さらに38,000人が地下鉄駅の徒歩圏内に居住することとなり、スカボロー地域の住民にとって雇用や経済活動へのアクセス向上が期待されます。

 本プロジェクトで導入する技術は、日立レールが3,000万カナダドルを投資したカナダ本社*2において設計・試験・提供されます。トロントにある同拠点には、グローバル信号コンピテンスセンターが置かれており、高度な専門性を有するエンジニアを含む1,100人以上の従業員を擁しています。同拠点のチームは、バンクーバー、ロンドン、シンガポール、ニューヨークをはじめ、カナダおよび世界各地の主要な地下鉄システム向けに信号技術を提供しています。

 日立は1億カナダドルの投資の一環として、AIおよび5Gを活用した、次世代信号技術の開発を同拠点で進めており、よりスマートで効率的な鉄道システムの実現をめざしています。

 今回の受注は、1970年代にトロントでCBTC技術を開発し、当時のスカボロー線に導入した日立レールにとって重要な節目となります。同技術は50年以上にわたり開発と改良が続けられ、現在では世界40カ国以上、100路線以上の都市交通路線に導入されています。第9世代となるSelTrac™ CBTCは、その発祥の地であるトロントに再び導入され、TTCのスカボロー方面地下鉄延伸の実現に貢献します。

日立レール カナダ法人 Managing Director and Chief Operating Officer, Arnaud Besse(アルノー・ベッセ)のコメント

「トロントで設計された当社の世界最先端の技術により、2号線における乗客体験の向上、信頼性の強化、そして輸送力を最大40%向上させることを大変誇りに思います。今回、私たちの発明が故郷に帰ってきます。50年前、私たちはこの地でこの技術を開発し、世界で最も複雑な交通システムへと展開しました。そして今、この技術はすべてが始まった場所へと戻ってきます。」

トロント市長 Olivia Chow(オリヴィア・チョウ)氏のコメント

「信頼性が高く効率的な公共交通は、成長を続ける都市の基盤です。2号線への自動列車制御装置の導入は、トロントにおける200人の雇用を支え、地域経済の成長に貢献します。さらに、TTCによる、より高頻度で信頼性の高い運行を可能にし、トロント市内を移動する住民や来訪者のより円滑な移動を支援します。」

TTC Chair, Jamaal Myers(ジャマール・マイヤーズ)氏のコメント

「2号線はエトビコからスカボローまでの地域を結び、毎日数十万人のお客さまに利用されています。自動列車制御の導入と2号線向け新型列車の投入により、TTCは今後も安全で信頼性が高く効率的なサービスを提供し続けることができます。」

TTC Chief Executive Officer, Mandeep S. Lali(マンディープ・S・ラリ)氏のコメント

「私たちは、輸送力を高め、信頼性を向上させ、安全性を強化し、成長する都市を支えるシステムに投資することで、TTCの近代化を進めています。自動列車制御装置は信号システムの次なる進化であり、列車をリアルタイムかつより適切に管理し、お客さまにより高頻度なサービスを提供することを可能にします。」

TTC 2号線について

 2号線はブロア・ダンフォース線としても知られ、トロント市内を東西26kmにわたり結ぶ31駅の路線です。現在、1日あたり50万人以上が利用しており、TTCネットワークで最も利用者の多い地下鉄路線の一つです。

SelTrac™ CBTCについて

 日立レールのSelTrac™ CBTCは、安全な列車間隔を維持しながら、列車をより高頻度に運行できるようにするデジタル信号システムです。列車の位置と動きを継続的に監視することで、混雑した都市鉄道ネットワークにおいて、高頻度かつ信頼性の高い運行を実現します。トロントで開発され、世界の主要な都市交通システムに導入され、鉄道事業者の輸送力向上、定時性改善、利用者の円滑な移動を支援しています。

 モジュール化された機器で構成されており、必要となる軌道沿いのインフラや現地作業を大幅に削減できます。これにより、新技術の導入時における列車運行への影響を抑制することが可能となります。

 導入後は、5Gを活用した定期的なソフトウェアアップデートが可能となるほか、モジュールを短時間で交換できるため、保守やアップグレードをより効率的に実施でき、乗客への影響をより少なくします。これにより、将来的な保守コストの抑制に加え、信号工事に伴う運休や路線閉鎖の必要性を大幅に低減することが期待されます。

日立レールのカナダでの事業について

 日立レールはカナダにおいて強固な事業基盤を有しており、トロントのオンタリオ線やオンタリオ州のヘイゼル・マッカリオン線(ヒューロンタリオライトレールトランジット)などの主要プロジェクトを推進しています。CBTC技術は、バンクーバー、オタワ、モントリオールで導入が進められており、トロントのフィンチ・ウェスト・ライトレールではすでに運用されています。

 カナダ国内で1,300人以上を雇用しており、トロントにはグローバル信号コンピテンスセンターを置いています。同拠点は、カナダ国内外のプロジェクト向けにデジタル信号技術の設計・開発・提供を担う人材基盤の中核となっています。

 日立レールは、高速鉄道、デジタル信号、統合鉄道システムにわたる幅広いポートフォリオをグローバルに展開しています。車両の製造・保守から、安全なデジタル信号、スマートオペレーション、決済システムに至るまで、輸送ネットワーク全体を支える製造・技術・運行の専門性を提供しています。

日立製作所について

 日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。

日立レールについて(英語サイト)

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ニュースリリースカテゴリー

デジタル・AI, 鉄道・モビリティ

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