2026年7月21日
産学連携で、人間中心のAIによる生活者の創造性拡張に関する研究を推進
―発起法人の博報堂DYホールディングス、日立製作所、GMOペパボ、スマートガバナンスと
約30名の発起人で活動開始―
一般社団法人 人間中心のAIコンソーシアム
株式会社博報堂DYホールディングス
株式会社日立製作所
GMOペパボ株式会社
スマートガバナンス株式会社
株式会社博報堂DYホールディングスのAIの先端研究や技術開発を行う組織であるHuman-Centered AI Institute、株式会社日立製作所、GMOペパボ株式会社、スマートガバナンス株式会社は、「人間中心のAI」の研究・開発・社会実装・政策提言等の活動を通じ、社会における健全なAIの活用を推進することを目的とした一般社団法人 人間中心のAIコンソーシアム(以下 本コンソーシアム)を2026年7月21日に共同で設立しました。
政府による「人工知能基本計画」の策定や改定等、国家戦略としてのルール形成や利活用の枠組み作りが急速に進む中、本コンソーシアムは、先述の4社に加え、学術界、法曹界、産業界の有識者約30名が発起人として参画。産学が連携し、中立的・横断的な議論を行う団体として活動を開始します。これに伴い、本日2026年7月21日より本コンソーシアムの趣旨に賛同する企業の募集を開始します。
近年の生成AIやAIエージェントをはじめとするテクノロジーの急速な発展は、ビジネスの効率化や品質の高度化をもたらす一方で、出力内容の均質化やブラックボックス化による説明責任の欠如、学習データの偏りによるバイアスと不公平性、偽情報の拡散やAI浅慮と呼ばれるような利用者の認知的努力の低下といった社会的課題も浮き彫りにしています。
このような状況において、AIを単なる自動化や効率化の手段として捉えるのではなく、人間の創造性を高め、持続可能な社会に寄与する存在として育てていくことが今後ますます重要になります。
本コンソーシアムは、技術主導の発展に留まらず、人間の主体性と創造性を尊重する「人間中心のAI」の視点から、社会実装やルール形成の在り方を産学が連携し、多角的な視点で中立的・横断的に検討する役割を担います。その検討にあたっては、サービスプロバイダーやベンダーといった提供者側の視点に偏ることなく、生活者の視点も重視し、調査を通じた生活者と社会が受け入れやすいAIの活用方法を検討し、政府、関連業界団体、企業への働きかけや政策提言、ガイドラインの策定・発信を行っていきます。
本コンソーシアムは、「人間中心のAI」に関する諸論点を討議しながら、以下4つの分科会を設置し、検討・発信を行う予定です。
・生活者調査分科会
生活者のAIに関する意識調査に向けたアンケート設計・分析を通じ生活者にとっての真の価値とウェルビーイングを発信します。
座長:森 正弥(株式会社博報堂DYホールディングス 執行役員 CAIO)
副座長:國本 知里(シンシアリー株式会社 代表取締役/一般社団法人Women AI Initiative Japan 代表理事)
・HCAI概念分科会
「人間中心のAI(HCAI)」の定義や理論的枠組みを学術的に深化させ、共通言語としてのフレームワーク整備に向けた検討を進めます。
座長:山本 龍彦(慶應義塾大学法科大学院 教授、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表)
副座長:馬場 雪乃(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
・創造性ユースケース分科会
人間とAIの協働による創造性・生産性向上を目指し、暗黙知活用等日本の強みを活かしたユースケースの検討や、実践的な共創プロジェクト(PoC)を企画・実施します。
座長:栗林 健太郎(GMOペパボ株式会社 取締役CTO)
副座長:池尻 雄督(株式会社Ballista 取締役)
・AIガバナンス分科会
「人間中心のAI」を実現するための法的・倫理的課題に対応するためのルール作りや、企業が導入すべきリスク管理やガイドライン策定に向けた検討を進めます。
座長:羽深 宏樹(スマートガバナンス株式会社 代表取締役CEO /一般社団法人AIガバナンス協会代表理事)
副座長:安立 大介(株式会社日立製作所 ITデジタル統括本部長 兼 DX戦略本部長)
本コンソーシアムでは、理念に賛同し、産学連携を通じて「人間中心のAI」の研究・実践やルール作りに主導的に関わりたい企業・団体を広く募集いたします 。
「人間中心のAIコンソーシアム」問い合わせ窓口よりお申込みください。
本コンソーシアムは、産学連携を軸に、生活者調査を通じた社会視点の反映や、政府・公的機関への政策提言など、多様なステークホルダーとの連携を通じて、AIを安全に管理・制御するだけでなく、人とAIが共に発展していく道を追求してまいります。生活者・社会・産業のそれぞれの現場において「人間中心のAI」の新たな可能性を見出し、これからの社会や産業に持続可能な新しい価値をもたらす契機となることを目指し、活動を推進してまいります。