2026年10月16日
発電技術と送配電技術を組み合わせ、世界的に急増する電力需要に応える信頼性、柔軟性、拡張性に優れた電力インフラの提供をめざす
日立エナジー
左から、アンサルド・エネルジア CEO ファブリツィオ・ファッブリ、日立エナジー CEO アンドレアス・シーレンベック
日立エナジーは、イタリア・ジェノバに拠点を置く電力エンジニアリング会社アンサルド・エネルジア(Ansaldo Energia)と、発電から送配電までの包括的ソリューションの開発・販売に向けた覚書(MOU)を締結しました。本ソリューションは、信頼性の高い電力の迅速な確保を可能にし、世界的に拡大する電力需要への柔軟な対応と、電力インフラの強じん化を支援します。
本協業では、発電分野をリードするアンサルド・エネルジアのガスタービン・発電機技術と、高電圧機器、変圧器、オートメーション、パワーエレクトロニクスを含む送配電システム全体の統合をリードする日立エナジーの技術力を組み合わせることで新たな価値の創出をめざします。
両社は、これらの技術を生かし、発電から送配電までを一体化した包括的ソリューションを開発します。本ソリューションは、60Hzと50Hzの両方の市場に対応し、データセンターをはじめとする幅広い用途への導入を想定しています。
この協業は、デジタルインフラ、産業、輸送分野で電化が進む中、世界の電力需要が2050年までにほぼ倍増すると見込まれていることを背景としています。特に米国では、AIとデータセンターの急速な拡大によって電力需要がかつてない水準で増加しており、信頼性の高い大規模エネルギーインフラの迅速な整備が喫緊の課題となっています。
日立エナジーのCEOであるアンドレアス・シーレンベックは、「世界は電化の時代を迎え、電力需要は過去数十年に例のないペースで増加しています。需要の伸びがインフラ整備のペースを上回る今、迅速に導入でき、需要に応じて拡張可能な電力ソリューションがこれまで以上に求められています。アンサルド・エネルジアとの協業を通じて、両社の強みを結集し、お客さまによる新たな電力供給力の確保と電力供給の早期開始を支援します。これにより、経済成長とデジタル技術の革新を支える強じんなエネルギーシステムの構築に貢献します」と述べています。
アンサルド・エネルジアのCEOであるファブリツィオ・ファッブリは、「世界で拡大する電力需要に応えるには、エネルギーバリューチェーン全体の連携をさらに強化する必要があります。アンサルド・エネルジアの発電技術と、送配電インフラに関する日立エナジーの専門知識を組み合わせることで、導入を迅速化し、次世代の産業、デジタル、エネルギーインフラに必要な規模、柔軟性、信頼性を備えた包括的ソリューションを提供します」と述べています。
本協業を通じて両社は、エネルギーハブ、データセンター、その他の大規模電力需要家など、さまざまな用途に向けて、発電設備と、電力消費地点に至る送電システム全体を統合した包括的ソリューションを開発する予定です。また、日立エナジーは、エンドツーエンドの電力ソリューションとHMAX Data Centerを組み合わせ、One Hitachiとしてデータセンターの自律的かつ統合的な運用を支援することをめざします。
商標注記
会社名、製品名は、各社の商標、または登録商標です。
日立エナジーについて
日立エナジーは、現在そして今後25年間のエネルギー需要に応えるべく、電力の時代を支え、次の未来を切り拓くグローバルリーダーです。日立グループのエネルギー事業部門として、先進的かつミッションクリティカルな技術で、30億人以上の人々の生活を支えています。当社は、100年以上にわたるイノベーションを通じて、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。それは、現在、そして次世代のために、豊富で安全、経済的かつ持続可能な電力を確保するため、世界のエネルギーシステムの進化を推進することです。世界140カ国以上での豊富な導入実績を有し、電力、産業、データセンター、交通の各産業分野のお客さまと長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国で56,000人以上の従業員を擁し、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。
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日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。
アンサルド・エネルジアについて
アンサルド・エネルジアは、発電業界のグローバル企業であり、エネルギー安全保障とエネルギー転換において重要な役割を担っています。イタリアのカッサ・デポジティ・エ・プレスティティ・グループに属するCDPエクイティの傘下にあり、ジェノバに本社を置き、3,500人を超える従業員を擁し、世界30カ所以上の拠点で事業を展開しています。同グループは、大規模発電所向けのガスタービン、蒸気タービン、発電機を設計・製造するとともに、発電設備のライフサイクル全体にわたるアップグレード、保守、デジタルサービスを提供しています。同社の技術は、世界100カ国、約1,000カ所の発電所に導入されています。170年以上にわたる産業および技術分野の知見を生かし、高度で柔軟かつ効率的な発電技術を通じて、低炭素エネルギーシステムへの移行を支援しています。また、原子力分野のほか、水素製造を含むエネルギー転換技術の開発にも取り組んでいます。