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現場と事業運営をつなぎ、全体最適を導く。自身の強みが生きる「生産管理」という舞台

現場と事業運営をつなぎ、全体最適を導く。自身の強みが生きる「生産管理」という舞台

2026.03.01

久保田 涼斗

キーワード:

デジタルシステム&サービス, 生産管理, 新卒入社

大みか事業所の生産管理部に所属する久保田 涼斗。現場と事業運営をつなぐ役割を担い、事業所全体の最適化に取り組んでいます。他者視点に立った調整力を武器に、年次に関係なく組織を動かすダイナミズムを体感する久保田が、挑戦を後押しする株式会社日立製作所(以下、日立)の風土の魅力と、生産管理の醍醐味を語ります。

つくる人を支える喜びがキャリアの軸に。現場と事業運営をつなぎ、次の一手を生み出す


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大学では経済学を専攻する一方で、情報系のサークルに所属していた久保田。技術と人をつなぐ立場として、現在のキャリアにつながる素養を培いました。

「技術的な活動にも取り組みましたが、プログラミングに集中するというよりは、学祭に向けたゲーム開発など、プロジェクトの計画づくりや進行管理、メンバー間の調整を担う場面が多かったです。

周囲には技術を突き詰めるメンバーが多く、自然と全体を見渡してまとめる役回りを任されるようになり、気がつけば、代表としてサークル全体の運営や意思決定をする立場になっていました」

しだいに、久保田は「つくる人を支える」「全体を最適化する」役割にやりがいを感じるように。そんな自身の強みを最大限に生かせる場所が、日立でした。

「日立は、巨大なハードウェアと、それを制御・活用するソフトウェアの両方を扱う企業です。中でも大みか事業所は、最先端のハードウェアを製造する工場としての顔と、社会インフラを支える制御システムを構築するシステムインテグレーターとしての顔を併せ持っています。ハードとソフト、その両面を理解した上でマネジメントに携われる点に、大きな魅力を感じました」

久保田が自身の活躍の場に選んだのは、大みか事業所のモノづくりを支える生産管理部。技術とマネジメントの両輪で、事業所全体を動かすポジションです。

「生産管理部の役割は、大きく分けてふたつあります。ひとつは、事業所全体の状況を見渡し、納期を守るための計画を立てること。もうひとつは、売上高や在庫数といった業績数値を管理し、事業が健全に回るようコントロールすることです。

前者では、設計・調達・製造・品質保証といった各部門の間に立ち、案件ごとの進捗や工場の稼働状況をリアルタイムで把握します。突発的なトラブルや仕様変更が起きた場合も、関係部署と調整を重ねながら、事業所全体として最適な工程を組み直していきます。

後者では、『適切な時期にモノづくりがされているか』『資産が健全に運用されているか』を監視し、コントロールします。売上高や在庫数などの業績数値をもとに、キャッシュフローの健全性を分析し、必要に応じて設計部門のマネジメント層に改善提案を行います。

現場の実態を数字で可視化し、次の一手につなげる生産管理は、現場と経営をつなぐハブのような存在です。自分の判断や調整が、社会インフラを支える仕事につながっている実感がやりがいにつながっています」

現場で信頼を築き、調整力を磨く。他者視点がプロジェクトを前進させる力に


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入社後、久保田が最初に担当したのは、電力系統システムに関わる案件。生産管理としての基礎となる工程と業績のつながりを、徹底的に叩き込みました。

「大みか事業所で扱う製品は、ほぼすべてがオーダーメイドです。OJTの中で、受注から設計・製造・試験・出荷までの工程を自分で計画し、その進捗を管理しながら、業績にどう反映されるのかを一つひとつ確認していきました」

生産計画を担う上で欠かせないのが、三現主義(現場・現物・現実)にもとづく状況把握と、関係部署との信頼関係です。久保田はそれを現場で体得してきたと振り返ります。

「常に顧客と向き合う設計者や、現場で試験を行う品質保証の方々に、一から話を聞くところから始まりました。工程を管理する立場として、対応を依頼する場面も多いのですが、最初は自分の都合を優先してしまい、うまくいかないこともありました。

そこで意識するようになったのが、他者視点で物事を捉えることです。相手が今どんな状況で、何に気を配って仕事をしているのかを理解した上で依頼すると、受け取られ方がまったく違います。全体を俯瞰した視点を持つことの大切さを学びました」

3年目以降は、個別案件の管理にとどまらず、大規模プロジェクトの運営を支える役割を任されるようになった久保田。プロジェクトの状況改善に向けた施策を提案する機会も増えていきました。
 

中でも強く印象に残っているのが、ある鉄道会社向けの大規模プロジェクトです。ソフトウェアを検証するためのハードウェアの製作を、同時期に複数かつ短期間で求められるという非常に難しい局面でした。

「各部署が自分たちの対応で手一杯になる中、生産管理の立場からプロジェクト全体を俯瞰し、『今、優先すべきことは何か』を整理していきました。設計・製造・品質保証の担当者を集めて方針をすり合わせる、いわば部門間の調整役です」

この“交通整理”によって各部署が一丸となり、プロジェクトは無事に完遂。プロジェクトの責任者からも厚い信頼を寄せられるようになり、久保田にとって生産管理の存在意義を再確認する出来事となりました。

「最近は、設計部門のマネジメント層が集まる会議に、生産管理の担当者として私ひとりが参加することも珍しくありません。『久保田さんの視点ではどう思う?』と意見を求められる機会も増えました。

事業所全体を俯瞰した判断ができるのは、現場の工程や技術に通じているからこそ。独自のポジションで組織の意思決定に関われることが、生産管理の強みだと思っています」

挑戦を奨励する風土が成長を加速させる。逆算思考で切り拓くモノづくりの未来


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久保田の活躍を支えてきたのは、挑戦を後押しする日立の風土。論理的な裏づけさえあれば、年次に関係なく重要な役割を任せるカルチャーが根づいていると言います。

「現場の最前線を担うプロフェッショナルとして、経験豊富なベテラン設計者と対等に議論し、プロジェクトの方向性を提案することが日常的に求められます。若手を『教わる側』としてではなく、『ともに事業をつくる仲間』として信頼し、背中を押してくれる環境こそが、日立の最大の魅力だと感じています」

伝統に安住することなく、逆算思考でモノづくりの在り方をアップデートし続ける先進性も、日立だからこその強みだと久保田は語ります。

「大みか事業所は50年以上の歴史を持つ工場ですが、過去の延長線ではなく、未来にあるべき姿を描き、そこから逆算してテクノロジーや業務プロセスを進化させていく文化があります。

生産管理部でも、若手メンバー全員がAI関連資格を取得したり、業務改善をテーマにした部対抗の生成AI活用コンペに参加したりと、現場に近い立場からDXを推進してきました。蓄積された暗黙知をナレッジとして形式知化し、AIを活用して将来のプロジェクト悪化の兆候を早期検知する仕組みを構築するなど、自分たちの手で事業所運営を進化させていける点に、新たなやりがいを感じています」

一方で、働きやすさの観点では、日立独自のこんな強みも。

「業務がしやすいと感じる背景には、広い視野で物事を捉え、組織やプロジェクト全体の最適解を考えられる人財が多いことが挙げられます。日立ではどの職種にもマネジメント視点が求められる場面が多く、結果として他者視点が磨かれていくのかもしれません」

柔軟な働き方が可能なのも日立ならでは。久保田はさらにこう続けます。

「三現主義を重視する生産管理の仕事でも在宅勤務が可能です。2020年には、世界経済フォーラムが選定する『世界先進工場(Lighthouse)』に日本で初めて大みか事業所が認定されるなど、先進的な生産システムが整備されており、工程や部品動態の遠隔トラッキングが実現しています。

私自身も出社と在宅勤務を柔軟に切り替えるハイブリッド勤務ができており、場所に縛られずに成果を出せる環境が整っていることは、大きな魅力です」

強い当事者意識が組織を動かす原動力に。広い視野でビジネス全体をリードする人財へ


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生産管理に求められるのは、工程を管理するスキルだけではありません。とりわけ、多様な技術領域が集積する日立では、専門性の異なるメンバーを束ね、組織として最適な意思決定を導くコミュニケーション力が不可欠です。

「日立には、設計や製造、品質保証など、それぞれ異なるミッションを持ったメンバーが集まっています。だからこそ、生産管理の分野では、各部門が何を重視しているのかを理解した上で、事業所としての全体最適に向けてスピード感を持って動ける人が活躍しています。

ハードウェア工程でトラブルが起きれば、状況を整理し、関係部署をつなぎながら解決に向けて旗を振る役割を担わなくてはなりません。単に調整するだけでなく、どこにボトルネックがあり、何を優先すべきかを見極める判断力が求められます。

大切なのは、強い当事者意識です。トラブル発生時に常に自分ゴトとして考え、率先して解決に導いた経験があり、必要があれば立場の違う相手にも臆せず意見を伝えられる。そんな人と一緒に仕事がしたいですね」

巨大な組織の一員として与えられた役割をこなすのではなく、自ら意思を持って組織を動かす“ドライバー”になれること。それこそが、生産管理の醍醐味だと久保田は語ります。

「若手のうちから、社会インフラを支えるスケールの大きなプロジェクトに対して、現場の視点と経営の視点、その両面からマネジメントや改善提案に関われるのは、生産管理ならではだと思います。

実際に、入社前には想像できなかったほど、広い視野でビジネス全体を捉えられるようになりました。社会を根底から支えているという責任感と、自分の判断が組織を動かしていくダイナミズムを、年次に関係なく体感できるのは、何にも代えがたい経験です」

そんな久保田が見据えるのは、事業所全体を牽引する存在としての将来像。日立だから描けるキャリアがあります。

「10年、20年後の事業をリードしていくには、技術だけでなく、関係部署のミッションや業績数値の理解を含めて事業全体を捉えられる人財でなくてはなりません。そうしたジェネラリストとしての素地を、生産管理という立場で磨いていきたいと考えています。

そのために、現在は資格取得に向けた学習にも取り組んでいます。未来像から逆算して何を身につけるべきかを考える、大みか事業所に根づくカルチャーを生かしながら、技術に加えて財務の知識も蓄え、事業所全体の業績向上につながる提言ができる人財をめざしています」

現場を知り、数字で語り、組織を動かす──大みか事業所から始まる久保田の挑戦が、これからの時代の「当たり前」をつくり続けていきます。

※ 記載内容は2026年1月時点のものです


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