2026.03.30
中兼 佑実
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2021年に株式会社日立製作所(以下、日立)にキャリア採用された中兼 佑実。現在に至るまで災害に関する研究を行う国の機関に常駐し、ITインフラの維持を担っています。常にお客さまのために頑張ってきたと語る中兼に、日立だからこそできる業務の幅広さや現在の仕事のやりがいを聞きました。
現在、災害に関する研究を行う国の機関に常駐し、ITインフラの維持を担当する中兼。主な業務内容について語ります。
「具体的には、情報公開を行うための基盤、データ解析を行うための基盤いわゆるスーパーコンピュータシステム、そしてネットワークという3つのシステムの運用管理を行っています。
例えば、ホームページを載せるためのサーバーやパソコンからインターネットにアクセスするためのネットワークなどの稼働維持が主な業務です。よりよくしていくための提案活動はもちろん、障害があれば速やかに対応します。
チームメンバーは日立社員だけでなく協力会社のメンバーも含めて10名ほど。バックグラウンドに関係なくフラットに意見を述べられるところが特長で、『お客さまのために』という共通の目的に向かって全員で邁進できていると感じます」
常駐できるメリットとして、中兼はお客さまとの距離感を挙げます。
「IT関連の部署の方々と同室で作業させていただいているので、日々顔を合わせる分、お客さまのお困り事を可視化しやすいと感じます。セキュリティ面や技術面で改善した方がよいのではないかと思うことがあれば、その場ですぐチームメンバーに共有し、ブラッシュアップして提案できます。この『対応の速さ』が私たちの提供できる価値の1つにもなっています。
一方でもちろん、先方から『こういうことをやりたいんだけど、どうしたらいい?』とご相談を承ることもあります。そんな時も日立には多様な商材があるので、その都度ニーズに合ったものをご提案できます」
そんな中兼が仕事をする上でもっとも大切にしていることとは。
「やはり、相手の声をしっかり聞いて、一緒に考えて形にしていくことですね。前述の通り、お客さまとは気軽に話しやすい距離にいるので、ご相談を受ければその方のもとへ足を運んで直接会話をしたり、電話でお話を伺ったりして、しっかり認識合わせを行っています。その過程で『もっとこうなったらいいな』『こんなものがあったらいいな』という声もしっかり聞き、次の改善や提案に生かしています。
上司も日頃から『お客さま目線で考えましょう』とよく言っているので、自然とそのような考え方が身についたように思います」
2021年6月に日立へキャリア採用で入社した中兼。前職ではお客さま企業向けのネットワーク更新案件に携わっていたと言います。
「入社と同時に現在関わっているプロジェクトにアサインされました。このプロジェクトは2014年からスタートしており、現在10年以上関係が続いています。業務内容は入社当初から変わりませんが、毎年新しい提案をしているという意味では常に新しいことに挑戦しているイメージです。
入社前は日立に対して、『大企業だし、殺伐としているのかな』と思っていました。しかし、入社してみると困ったことがあれば手を差し伸べてくれる優しい社員が多く、印象がガラッと変わりました。
一方で、カルチャーギャップも感じましたね。メールで宛名を書く時は『(中兼)』と括弧でくくっていたんですよ。初めて見た時は『この括弧はなんだろう?』と思いました(笑)。
このように大企業特有の文化や見積・発注のプロセスの複雑さなど、馴染むまでに時間がかかった部分もあります。私の場合、業務内容もネットワーク専門からからネットワークとサーバーへと変化したため、初めの1年は慣れない環境の中で新しいことに挑戦して苦労しました」
そんな中、中兼は周囲からの信頼をいち早く得られるよう努力しました。
「とにかくやるしかない状況だったので、気を引き締めました。とくに障害が起こった際はお客さまに大きな迷惑がかかってしまうので、できるだけ早く対応して解決に導き、お客さまだけでなくチームメンバーからも信頼してもらえるような存在を心がけました。
また、周囲からのサポートもありがたかったですね。基本的には自力で仕事を進めていくことが求められますが、キャパシティをオーバーしそうな時には『仕事量がこれだけあって、手が回りません』と正直に伝えれば、上司が『これを巻き取ったら回りそう?』と手を貸してくれました。そのため、自分にできることはフルにやりこなした上で、本当に困った時は頼れる存在があったので、とても心強かったです」
中兼が常駐する機関は災害を取り扱っているため、不測の事態に備えていつでもシステムを使えるようにしなければなりません。そのため、機器の更新作業は非常に慎重に行うと言います。
「災害はいつ起こるか分からないので、機器の更新作業は1分以内などできるだけ短くこなすことを心がけています。事故なく短い時間で更新するために事前に構成図を作成し、第一段階、第二段階と段階的に切り替えた方が効率がよいか、一気にまとめて切り替えた方が早いのかをシミュレーションします。
できるだけリスクを負わずに更新したい気持ちもありますが、リスクを意識しすぎてお客さまの迷惑になることがないよう、バランスを心がけて更新の手順を決めています」
加えて、日頃の業務の中で改善点を見つけたら、積極的に改善提案も行ってきました。
「情報公開しているサーバーへアクセスが集中し、多くの人がページを開くまで時間がかかってしまうことがありました。そこで具体的にいつ、どんな時にそうなってしまうのかを分析し、『機器の更新時にあわせて帯域をこれくらい増やした方がよい』と提案。
実際に提案が通って機器を切り替える際も、できるだけ不便がないように切り替え方法を工夫したことで、お客さまに喜んでいただけました。このような細やかな仕事ができるのは、日頃からお客さまの環境を理解できている私たちだからこそだと思います。
そのほかにもご相談に応じたり、新たな提案をしたりする中で『中兼さんがいてくれてよかった』『ここまでやってくれる人はなかなかいない』とうれしい声をいただくことがあり、それが自身の原動力にもなっています」
入社から5年目となり、中兼自身も大きく成長しました。
「コミュニケーションに対しても仕事の進め方に対しても、先読みして動けるようになったと感じます。お客さまとの付き合いも長くなり、何か言われる前から『ここが気になるだろうな』と傾向が分かってきました。
また、以前は上司から『あれはどうなった?』などと確認されることも多かったのですが、今は自分が先回りして対応・報告できることが多くなったので、訊かれることが少なくなりました」
数年にわたりお客さまとの関係を築いてきた中で、中兼が実感しているのは、信頼関係の大切さです。
「長年安定稼働を維持し、さまざまなお困り事に対応してきたからこそ、お客さまとの信頼関係が築けていると感じます。また日立にはたくさんの商材があるため、お困り事にさまざまな角度からアプローチできます。いくつかある商材の中からもっとも合ったものを組み合わせて提案し、お客さまの考えていることを形にしていくことにやりがいを感じています。
日立全体としても『今のシステムで満足していただけたらいいや』ではなく、常によりよいシステムを考え、提案していく精神が根付いています」
今後のキャリアについて尋ねると、中兼は少し考えてから答えます。
「まず、引き続きお客さまのためにお困り事や課題に耳を傾けて改善提案し、それを形にしていくことは大切にしたいと思っています。そのためには技術力の向上が欠かせません。時代のトレンドをしっかりキャッチアップしながら研鑽を続け、誰かが困っている時に速やかに解決策を提案できるような存在をめざします。
一方で長期的なビジョンはまだ決めていません。入社からこれまで同じお客さまを担当させていただいているので、他のお客さまとも仕事をしてみたいと思う反面、今のお客さまに非常によくしていただいている分、離れがたい気持ちもあります」
常に「お客さま目線」を大切にする中兼に、日立で輝ける人についても聞きました。
「私はやっぱりお客さまのために頑張れる人が成長できると思います。『会社のため』『自分のため』に頑張るのも悪くないのですが、それだけだと結果が出なかった時に迷いが生じることもあると思います。
お客さまのために頑張っていると、自然とそれが会社のため・自分のためになっていることが多いので、そのように思える人と一緒に働きたいです」
お客さまとともに作り上げてきた結果に強いやりがいや喜びを感じると語る中兼。これからもお客さまからの「ありがとう」の言葉を糧に、業務に邁進します。
※ 記載内容は2026年1月時点のものです