2026.04.20
N.K
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「グローバルに影響力の大きい仕事がしたい」と2011年に株式会社日立製作所(以下、日立)に入社したN.K。営業職を経て、現在は事業企画を担当しています。「世の中のあらゆる課題が自分の仕事に結びついてくることがおもしろい」と語るN.Kが、日立で働く魅力を紹介します。
N.Kがキャリアを歩む場として日立を選んだ理由は、幼少期や学生時代の経験から、「グローバルな観点で、影響力の大きい変化を生み出す仕事に携わりたい」という想いを抱いたことでした。
「報道記者で海外取材の多かった父の影響で、子どもの頃から世界で起きている問題に関心がありました。また、新潟に住んでいた時には大規模な停電や震災を経験して、インフラの重要性を実感したのです。さらに、学生時代に海外のインターン先で『今の日本には、かつてのような勢いはない』と言われてショックを受けたことがありました。
そんな出来事が積み重なり、日本が強みとしてきた産業を通じて世界に価値を提供する仕事に挑戦したいと思うようになったのです。中でも日立は、ITとOT(制御・運用技術)両方の強みを持っている点が魅力でした」
入社後は、公共機関向けシステムを扱う部署での営業からキャリアをスタート。当時、日本政府がインフラの輸出を推進していたこともあり、入社6年目から8年目にかけて海外研修や駐在を経験します。
「タイとミャンマーに赴任して、現地官公庁向けのシステム営業を行っていました。帰国後は国内の官公庁向けシステムの営業活動などを担当し、その間に2度の産休・育休も経験しています。
2度目の育休から復帰した後、社内公募制度を利用して、産業・流通分野でデジタル・オートメーション事業を手掛けるインダストリアルデジタル事業統括本部に異動し、事業企画職に挑戦することにしました」
現在はチームリーダーとして、メンバーと共に製造業のデジタル領域におけるグローバル事業の全体像を描くことが仕事です。
「私たちは大きく3つの役割を担っています。1つめは、グローバルでの戦略策定と実行です。私たちインダストリアルデジタル事業統括本部の提供領域はデジタルの他に、現場の製造機械やロボティクスSIなどのオートメーション領域もあります。上位層や他領域と連携しながら、マーケットに対して最適な戦略を策定します。
2つめは地域戦略の立案と運営です。北米、中国、ASEANなどのマーケットデータやトレンドを分析し、現地チームと協力しながら戦略を立て、密に連携をとりながら現地チームの事業運営をサポートしています。
3つめは、各フロント本部の持つソリューションの海外展開サポートです。海外でのデリバリー体制の構築や現地での提携支援などを行っています」
グローバルな仕事をしたいという想いをかなえ、駐在なども経験してきたN.K。これまでのキャリアの中でも、ミャンマーで担当したプロジェクトが印象に残っていると話します。
「金融関連のシステムの実証を支援することになりました。ただ、当時のミャンマーと日本では、電力もシステムインフラも異なるため、日本のエンジニアが求める品質と現実的に実現可能なラインには乖離があったのです。
さらに、私たちのカウンターパートとなるのは、現地の官公庁のトップ層。そのカウンターパートの厳しい要求と自社のエンジニアとの間に立ちながら、粘り強く交渉を続けました」
実際にシステムが導入されると、現地の反応に大きな手応えを感じたと言います。
「たくさんの感謝の声をもらうことができ、嬉しかったですね。お客さまに価値を提供し、良い方向に変化していく様子を間近で見られたことに、とてもやりがいを感じました」
しかしその後、所属組織の事業戦略が変更されたことに伴い、N.Kが参加していたチームは帰国することに。この経験が、後に事業企画職に挑戦するきっかけの一つになったと振り返ります。
「事業部門としての判断ですから、それは仕方のないことです。でも、現地のニーズに応え、どれだけ難しいお客さまの信頼を獲得しても、大きな流れには関与できないことがあるのだと痛感しました。それを機に、個別のプロジェクトの成否を超えた、事業ポートフォリオや戦略の整合性そのものに寄与したい。それを通じて上位の意思決定と現場の熱量が食い違うことがないようにしたいと思うようになり、事業戦略を策定することに挑戦してみようと考えたのです。
もう一つ、子育てとの両立という側面もありました。営業の仕事はおもしろかったものの、お客さまの都合に合わせてスケジュールを調整することも多くあります。事業企画も海外とのやりとりが多く時間の調整は必要ですが、ライフイベントに合わせたスケジュールが組みやすくなることも、社内公募に挑戦した理由です。
産業分野を選んだのは、グローバルで大きな変化や成長が見込める領域だと感じたからです。製造の高度化や自動化がドラスティックに進むことで、デジタルとフィジカルの両面で変革が生まれる。そのぶん競争も激しいですが、その中で戦略策定に携わることはとてもチャレンジングだと感じました」
事業企画という新たな挑戦を始めて2年ほど。営業経験も生かせていると話します。
「戦略を立てる上で、一次情報、つまり現場の情報はとても重要です。足を使って信頼性の高い『リアルな声』を集めてくるという点では、営業経験が生きてきます」
そして、難しさもありながら、やりがいを感じていると続けます。
「上位層が示すビジョンを、いかに現場が実行可能な生きた戦略に落とし込むか──そこに私たちの介在価値があると考えています。現場のリアルな制約やマーケットデータなど多角的な視点を組み込み、上位層の意思を実効性の高い計画へと翻訳し具体化していく。 ゼロから私たちなりの正解を生み出すという難しさを感じています。
けれど、私たちが示した戦略に対して、『これで進めよう』と上位層と合意できた瞬間は、大きな手応えを感じます。私たちの仕事は、組織の意思決定を支えること。上位層や事業フロントの方から相談をもらえた時などは、単なる調整役ではなく、判断の拠り所となる情報を提供できているかを常に自問自答しながら向き合っています」
また、「あらゆることがアジェンダになる」という日立の事業領域の広さも仕事のおもしろさにつながっていると言います。
「例えば、e-Mobility(電気を動力とした移動手段や車両)のマーケットに関わる事業でスイスにあるグループ会社と仕事をしています。他にも、これまで鉄道領域で培ってきたナレッジを組み合わせたAIソリューション群である『HMAX(エイチマックス)』を製造業に応用する動きが加速しているなど、日立というフィールドの中でさまざまなことが実現できるのです。
それは、世の中の変化やあらゆる課題が自分の仕事に結びついてくるということです。以前はIT分野に向いていたアンテナが、今は全方向に向いている。それもおもしろさの一つです」
これまでのキャリアを振り返り、「やりたいことができているので、満足です」と微笑むN.K。現在は子育て中ということもあり、日立の働きやすい環境も魅力だと言います。
「制度と文化の両面で助けられています。私たちの部署は裁量労働制が取り入れられているので、子どもの行事や急な体調不良にも柔軟に対応しながらも、高い成果を維持できる環境があります。
また、上司をはじめ周囲に子育て中の社員が多く、さまざまな制度を皆が当たり前に利用しているという風土があることも、働きやすさを感じる理由だと思います」
仕事においては、「まだ発展途上のチームです」とN.Kは話します。日立の強みを生かして、事業拡大に貢献していくことが目標です。
「日立の強みは、やはりIT×OTで力を発揮できることです。その強みを、グローバルな製造業のマーケットで具現化していく立役者の一人になりたいと思っています。そのためには現場のことを知らなければいけませんから、今は製造業特有の知識を必死にキャッチアップしているところです。日立の社員は皆、自らが動けば動いただけ向き合って教えてくれる人ばかりなので、日々たくさんの方に助けられています。
ITだけではなく、フィジカルの領域にきちんと価値を提供できないと、社会は回っていきません。あらゆる業種に両面から価値を出していけるというのは、日立だからできるチャレンジだと思っています」
そして、今自分が挑戦していること同様、正解のない仕事を楽しめる人なら、日立で活躍できるのではないかと話します。
「日立はさまざまな事業領域があり、アジェンダがとても多く、はじめから正解が用意されていない仕事もたくさんあります。けれど、与えられた仕事の成果を求めながら課題意識を持って働きかければ、挑戦させてくれる度量がある会社です。
私自身、20代での海外駐在は当時の部門では初めてのケースでしたが、意思を示し続けたことで周囲がサポートしてくれて道が開けました。自分の枠にとらわれず、幅広く関心を持って動ける人にはとても楽しい環境となるはずです」
※ 記載内容は2026年1月時点のものです