2026.04.21
大川 祐司
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2020年にキャリア採用で入社した大川 祐司。ネットワークの専門家として歩んできた大川が、なぜ株式会社日立製作所(以下、日立)を次の舞台に選んだのか。そこには品質への強い共感と技術者としての飽くなき探究心がありました。プロジェクトリーダー(以下PL)として大規模プロジェクトをけん引する現在、大川が見つめる日立の魅力に迫ります。
学生時代はゲームへの興味関心から情報系の学部に進んだと話す大川。インフラエンジニアをめざすきっかけとなったのは、大学の先輩からの勧めでした。
「この業界に興味を持ったきっかけはインフラエンジニアになった先輩から『おもしろい仕事だよ』と紹介されたことです。先輩はバックボーンネットワークを担当していて、トラフィックを動かしたり、通信を担ったりすることで、ユーザーを見えないところで支えていることにやりがいを感じていました。
その話を聞いて私も興味を持ち、新卒で入社した会社でインフラエンジニアとしてバックボーンネットワークに携わるようになりました」
実際にインターネットの運用・開発・設計を経験して、大川自身もやりがいを感じていたと言います。
「物理的な配線から設定まで幅広くやらせてもらっていました。ネットワークに関わるさまざまな機械にも触らせてもらえたことが楽しかったですね。時には故障対応をすることもありましたが、そういう時こそエンジニアの腕の見せどころ。メンバーと協力して課題を乗り越えることでトラブル発生時にも状況を整理して対応できる力が身についていきました」
6年間ネットワークの専門家として活躍してきた大川に、やがて新たな挑戦の思いが芽生えます。
「ITと一言で言ってもネットワークだけでなく、OSやミドルウェア、アプリケーションなどさまざまな分野があります。そろそろネットワークだけでなく他の分野にも自分の技術力を伸ばしていきたいと考え、転職活動を始めました。
そんな時出会ったのが日立です。まず惹かれたのが、取り組んでいるプロジェクトの大きさ。社会的意義の高い仕事ができそうだと感じ、興味を持ちました。また事業領域が広く、幅広い領域で経験が積めそうだと感じました。
最終的な入社の決め手となったのは面接ですね。選考の担当者が『品質を大切にしていること』など、日立でシステム開発を行うにあたってもっとも大切にしていることを話してくれて。その内容に非常に共感でき、自分の考え方とかなりマッチしているなと感じたことから入社を決意しました」
日立に入社しておよそ6年。現在大川は協力会社とともに日本の行政機関で用いられるシステムの更改プロジェクトに関わっています。
「インフラチームのPLとして、お客さまとの交渉から設計、開発まで幅広く担当しています。そして、最近ではチームを任せてもらえるようになりました。メンバーを率いて仕事ができるようになり、とても手応えを感じているところです。
協力会社のメンバーも含めてチームメンバーは10人ほどで、それぞれが多様なプロジェクトを経験してきているスペシャリストです。私はネットワークが得意なので、その分野で困り事や注意点があれば知識を共有するようにしています。一方でOSなどの知識については他のメンバーの方が詳しいこともあるため、メンバーから教えてもらいながら日々ノウハウを蓄積しています」
このプロジェクトを進める上で、大川がとくに大切にしていることは品質を支えるプロセス管理です。
「日立の社員は品質に対して人一倍高い意識を持っています。私が品質を高めるためにとくに重要だと思うのは、しっかりとプロセスを踏むこと。日立で従来から大切にされてきた観点はもちろん、このプロジェクトでとくに気にしなければならない視点も踏まえて、プロセスを決定していきます。抜け漏れがないようにメンバーとも考えをすり合わせ、決定したプロセスは上司にも報告した上で、メンバー全員で納得して進めるようにしています」
一方で、PLとしての難しさも痛感しています。
「プロジェクトを進めていく中で、時には自身の力不足を感じることもあります。ステークホルダーの多い大規模プロジェクトだからこそ、調整面では時間がかかることも多いですね。また、お客さまへの説明も工夫が必要です。お客さまはかならずしもITに詳しい方ばかりではないので、できるだけ伝わりやすい説明を心がけています」
インフラチームの活躍はなかなか目に見えにくいもの。しかし、トラブルを解消できた時やプロジェクトがスムーズに進行している様子が分かる時にはやりがいを感じると言います。
「国の行政機関で用いられるシステムの開発に携わっているということもあり、『社会の基盤を支えているんだ』という充足感はあります。システムがうまく稼働しているということは、インフラ面に問題がないということなので、今日も無事に動いているという事実が誇りにつながります」
キャリア採用で入社した大川。環境に慣れるまでにはどのような苦労があったのでしょうか。
「初めは携わる人の多さに驚きましたね。プロジェクトを進めるメンバーだけでなく、製品事業部や品質保証部をはじめとする関係部門とも意思疎通が必要です。いろいろな視点を踏まえて仕事を進めていく安心感があると同時に、異なる立場の人たちの意見をまとめていく難しさも感じました。ただその経験を通じてむやみに手を動かすのではなく、プロセスを考えて周囲に合意を得ながら行動する姿勢が身につきました」
また、会社に対するイメージも年々変化していると語ります。
「入社後、当時副社長を務めていた德永さん(現執行役社長 兼CEO)とキャリア採用で入社したメンバーが語り合う座談会に呼んでもらったんです。その時『転職者から見て日立はどんな印象でしたか?』と聞かれたので、正直に『堅い印象』『重い印象』と答えたんですね(笑)。そうしたら、徳永も『そうだよね』と共感してくれて。その上で『でもこれからはもっとスピード感を持っていろんなことをやろうと思っている』と話してくれたんです。
実際、最近は入社当初と比較するとスピーディーに物事が決まっていく感覚があるので、かなりよい方向に変化してきているんじゃないかと思います」
自身の幅を広げたいという思いで入社した大川が今感じている日立の魅力とは──
「もともと転職の理由にもなった『ネットワークだけでなく幅広い技術力を伸ばしたい』という願いは、日立に来てかなり叶えてもらえていると思います。OSやサーバー側の知識がついたり、ミドルウェアがどんな干渉をしているか理解できたりしたほか、PLとしてチームも任せてもらえて、やりたかったことがどんどん実現されている印象です。
また、誠実で優しい社員が多いことも日立の大きな魅力だと思っています。メンバーはもちろん、上司とも冗談を言い合えるようなよい関係性が築けているので、仕事をする上でも対話がしやすいです。加えて真面目でプロセスをしっかり実行できるメンバーが多く、それが品質に対する姿勢にもつながっていると感じます」
現在大川が携わっているシステムの更改プロジェクトはゴールが見えてきた段階。まずはプロジェクトをやり遂げること。そしてその先に、大川は次なる目標を抱いています。
「また違った業務にも取り組んでみたいという思いがあります。日立には本当にさまざまなプロジェクトがあるので、より大規模なプロジェクトに取り組んでみたり、別の業界のプロジェクトに挑戦してみたりするのも、新たな知識や経験を身につける上でおもしろそうだなと思っています」
そんな大川がめざすのは、「この人に任せれば大丈夫」と信頼される存在です。
「私が思う日立で活躍している人とは、『この人に任せれば大丈夫』と周囲から思われている存在です。今の上司がまさにそうで、品質への考え方やプロセスがしっかりしていて、周囲のメンバーからも『大規模プロジェクトを安心して任せられる人』と認識されているように感じます。私も『大川に任せれば大丈夫』と言ってもらえるような存在をめざしたいですね」
身近なロールモデルを手本にしながら挑戦を続ける大川。ともに働きたい人物像についてはこう語ります。
「まず大切なのはITに興味があること。システム開発に携わる以上、常に最新の知識にアップデートすることが求められます。そのためには、興味を持てるかどうかが重要です。
次にチームメンバーとしっかり相談・対話できることです。日立ではさまざまな人とコミュニケーションをとりながら仕事を進めていくことが多いので、周りの声に耳を傾けながらも、自ら考え、意見を述べる力が必要です。
最後に、必要以上に失敗を恐れないことです。品質を意識しすぎるとリスクを考えて挑戦できなくなることもあるかもしれませんが、日立にはリスクを最小限に抑えるためのサポートをしてくれるメンバーがたくさんいます。失敗することに不安を抱きすぎず、自分なりに考えて挑戦できる方と一緒に働きたいと思っています。
日立は大きな企業ではありますが、目の前の仕事に真摯に取り組み、その積み重ねが次の挑戦につながる会社だと思います。勇気を出していろいろなことに挑戦してくれたらうれしいです」
※ 記載内容は2026年1月時点のものです