2026.04.27
津名 はるか
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2021年に株式会社日立製作所(以下、日立)に新卒入社し、ビジネスエンジニアリング職として着実にキャリアを重ねてきた津名 はるか。現在は産業分野を担当し、営業・SEの事業推進を支える立場から、お客さまが抱える課題の解決や、事業を成功に導くための支援を行っています。仕事に真摯に向き合い、挑戦と成長を続けてきた津名の歩みに迫ります。
大学時代は経済学部に所属し、ゼミ活動に力を入れていたという津名。企業や経済に関するデータ分析を行っており、ディベート活動やビジネスアイデア大会にも積極的に参加していました。
「ゼミ活動で一番印象に残っているのはディベート活動です。『小売店・飲食店の深夜営業は是か否か』というテーマのもと、データ収集や本質的な問題に関して議論を行う中で、多角的な視点から日本が直面している社会課題について考えるようになりました。
また、ビジネスアイデア大会では、身近な課題から新規事業のアイデアを出し、ビジネスモデルを作っていく活動に取り組みました。どちらも非常にやりがいがあり、社会に目を向けるきっかけになりました」
ゼミ活動を通じて、社会課題への関心を深めていった津名。就職活動では、目に見える形で課題解決できる企業を軸に据えていたと言います。
「最終的に日立を選んだ理由は大きく2つあります。1つは社会的価値が高い事業分野で課題解決に貢献していたこと。もう1つは、働きやすい環境が整えられていることです。勤続年数が長い社員が多いことや、女性が活躍できる証である『えるぼし』『くるみん』の認定企業であったことから、実際に働くイメージを持つことができました。
また、入社前から感じていた社員の方々のあたたかい人柄も後押しになりました」
入社から現在まで、津名はビジネスエンジニアリング職として、産業領域で営業・SEの事業活動のサポートや仕組みづくりを行っています。
「担当している事業部門の事業成功に向けて、商務の面から現場の営業・SEをサポートする役割を担っています。そして、その中で捉えた課題の解決に向けて、関連部門とエンゲージメントを取りながら、社内の制度やプロセスの構築・改善を行うのがビジネスエンジニアリング職の仕事です。
現在私は、産業分野のお客さま向けに上流コンサルティングを行っている事業部門およびシステムインテグレーションを行っている事業部門を担当しています。日々の業務では、主に大規模案件を対象に、第三者視点で当社の見積価格が適切かどうか、契約面における懸念はないかといった観点から案件推進におけるリスクを確認し、リスクがあれば法務や財務と連携しながら、お客さまに最適な提案ができるようサポートしています。
一方、当社の事業目標を達成するために、見積価格の管理や施策の提案を行うことも私たちの役目です。見積価格や案件状況を常にモニタリングし、そこから得られる知見やデータを分析して、課題提起から施策の提案・実行までを一貫して担当しています。近年は、生成AI活用案件のリスク低減に向けた、社内プロセスの立ち上げにも携わっています」
これまでの仕事の中で、とくに津名が印象に残っているのは、入社3年目の時に価格設定の新たな運用を確立したことだと言います。
「この施策の最大の目的は、新たに担当となった事業部門の案件を対象に、お客さまへの提供価値を適切に価格に反映させることでした。私たちは見積を作成する際のプロセスの中に改善点があるのではないかと考え、半年以上かけて施策を練っていったのです。
そして、これまで担当者ごとに価格設定の考え方が異なっており、統一されたポリシーがなかった状況から、お客さまに提供するサービスの価値に応じて、適切な見積価格を設定するプロセスを構築しました。
私は運用部分をメインで担当し、従来の手法を見直したことで皆さんの意識が変わり、課題解決につなげることができたのは今でも印象に残っています」
津名の役割は、約70名のコンサルティング部隊への意識づけと、施策実施に向けた働きかけです。若手で大役を引き受けることになり、当初は苦労することもありました。
「新しく担当する部隊だったため、関わりが少ない中で意識づけを行うことが一番難しかったですね。従来の考え方や様式とは異なることや、従来までの価格と差異が出ることでお客さまとの調整を要することもあったため、当初は想定していた基準を満たす見積は少ない状況でした。こうした困難を乗り越えるために、まず心がけたことは各案件の状況を理解すること。案件ごとに異なる事情があるため、現場の意見も聞いて案件ごとに適切なアプローチ方法を考えました。
それに加え、『この人なら信頼できる』と思ってもらえるよう、日々の問い合わせ対応などの基本的な業務についても誠実な対応を心がけました」
信頼関係を構築しながら、粘り強く現場の理解を深めていった津名。こうした大変なポジションを経験した先には大きな学びがありました。
「この経験から学んだことは、一辺倒ではなく案件に合ったアプローチをすることの重要性です。他にも改善点があれば都度提案していきますが、現場とは見え方が異なるケースもあるため、すべてが採用されるわけではありません。あくまで第三者の視点として現状を確認し、問題があれば改善を促すような課題提起を行うことが、私たちの役目だと感じています」
この考え方が仕事のベースとなり、津名の役割はさらに広がりを見せています。
「5年目になった現在は、課題の抽出や企画施策の立案にもチャレンジさせてもらっています。運用する中で得られたデータを分析し、『こういった種類の案件には、このような改善点があるのではないか』と自ら課題を設定し、分析し、施策を立案するといったところにも挑戦しています」
入社5年目を迎えた津名は、日立ならではの仕事のやりがいを感じていると言います。
「事業領域の広さが日立の魅力であり、それはビジネスエンジニアリング職としてのやりがいにもつながっています。なぜなら、担当する事業分野が幅広いことから、さまざまな案件に携わることができるからです。
営業やSEのように、一つの案件に深く関わっていく職種もありますが、私たちの仕事は特定のプロジェクトに限定されません。いろんな業界を広く知ることができることに、日立ならではの仕事のおもしろさを感じています」
今も変わらずに持ち続けている社会課題解決への想い。間接的にでも貢献を実感できることが津名の原動力になっています。
「ビジネスエンジニアリング職の役割は、お客さまと日立が円滑にプロジェクトを進められるように、各案件の事業推進上のリスク低減や社内の仕組みづくりを通して支援していくことです。間接的ではあるものの、自分が実施した施策が軌道に乗り、問題がないことを確認できた時は、社会に貢献できたという実感があります。
また、私は入社前から働き方改革や労働力不足といった課題に関心がありました。その思いを配属面談で伝えたところ、現在の産業領域に配属され、現場の生産性向上や働き方改革に関わるお客さまを担当することになったのです。自分が望んでいた領域で、社会貢献できることに喜びを感じています」
挑戦を応援してくれる風土や、職場環境においても魅力を感じています。
「日立では在宅勤務とオフィス出社を併用できるだけでなく、フレックスタイム制度により時間の自由度も高いです。私自身もうまく併用させながら働いており、ライフスタイルに合った働き方ができることが大きな魅力だと感じています。
入社後のキャリアに関しても柔軟で、好きなことを突き詰めていくこともできますし、社内公募制度を活用すればキャリアチェンジすることも可能。実際に周囲でも活用されている方が多く、社内で自分のやりたいことを見つけられる環境が整っています。
新しいことに挑戦する際は、周りの皆さんがサポートしてくれますし、人間関係の面でも非常に恵まれていると感じています。穏やかで誠実な方が多く、周囲には尊敬できる方がたくさんいますから、こうした環境も日立の良さだと感じています」
ビジネスエンジニアリング職として、着実に経験を積んできた津名。その中で感じた、日立に適した人財像は「周囲と意見を調整しながら物事を推進できる人」だと語ります。
「大規模なプロジェクトに携わる機会が多い日立では、部署の枠を超えて異なる職種の方々とも連携しながら業務を進めていきます。そこではキャリアに関係なく良好な関係を築き、一つの目標に向かって協力し合う姿勢が大切です。
これはビジネスエンジニアリング職にも言えることで、現場にいるコンサルティング部隊と連携する中で、専門的な知識が必要な場合は財務や法務に相談し、意見調整を行いながら合意を取る必要があります。さまざまな部署との橋渡し役として、調整力が非常に求められる職種ですし、そうした素質のある人が活躍できるのではないかと感じています。
私自身、大学のゼミ活動では、ランダムに決められたチームの中で、意見交換や役割分担をして進めていました。多様な意見を整理して着地点を探していった経験は、現在の仕事に通じるところがあると思っています。ビジネスエンジニアリング職なら、そういった経験を生かすこともできますし、経験がなくても興味があればぜひ挑戦してほしいですね」
最後に、自身もまだ学びの途中だと話す津名に、今後の展望や日立を通して実現したい社会の姿について聞きました。
「学生時代のアルバイトであれば、1年くらいで一通りの業務を理解できるようになると思いますが、社会人となると5年目でもまだ学びの部分が多いと感じています。私自身も日立で活躍できる人財になれるように、直近の目標は主力としてプロジェクトを推進していけるような存在になることです。そのためにも自分自身で課題を設定し、それに対する施策を打って推進していくことにも、今後は挑戦していきたいと思っています。
日立に入社してからも、さまざまな社会課題と向き合ってきました。とくに目まぐるしく変化する社会の中で、今まであったものが持続できないという課題をよく目にするようになったと感じます。そういった状況でも、困る人や悲しむ人を減らすことができるように、それに資するサービス提供を日立として実現できればと考えています」
※ 記載内容は2025年12月時点のものです