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日立を一度離れたからこそ見えた景色。社外での経験を生かし変革を創るアルムナイの魅力

日立を一度離れたからこそ見えた景色。社外での経験を生かし変革を創るアルムナイの魅力

2026.03.01

越智 啓之、藤山 未容

キーワード:

デジタルシステム&サービス, コネクティブインダストリーズ, 人事総務, キャリア入社, システムエンジニア

株式会社日立製作所(以下、日立)では、退職者が再入社する「アルムナイ制度」が活発化しています。それぞれの事情で会社を離れた後、データ&AI領域のスペシャリストとして戻った越智 啓之と、グローバル経験のある人事として戻った藤山 未容。外の世界を知るからこそ分かる日立、そしてアルムナイ制度の魅力を語ります。

さまざまな想いを抱え、日立を離れ外の世界へ。異なる文化や領域で磨いた専門性


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2003年に新卒入社し、約20年にわたってエンジニアや事業開発に従事した越智。データ&AIへの飽くなき探求心から新たな道を志しました。

越智:入社して約10年間、ストレージ装置やクラウドの管理ソフトウェアなどのアーキテクチャー設計を担当していました。留学で機械学習を学んだ後、社会イノベーション事業推進本部へ異動し、エンジニアから新規事業開発へとキャリアを広げました。

そこで出会ったのが、蓄積したデータをもとに新しいサービスを行うデータ&AIの領域です。2021年当時は多くのサービスが乱立していて、自身の中でも正解がみえず課題を感じていました。そんな時、データ&AIプラットフォームを手がけるベンチャー企業へ転職した先輩の話を聞いて、技術的関心が高まるとともに、日立とは異なる文化やビジネスの進め方を肌で感じてみたいと考えるようになりました。

ただ、最終的に日立を離れるに至ったきっかけは別にありました。ちょうどその頃、同期の1人が急逝したんです。悲しみとともに、人はいつ死ぬか分からないんだと痛感し、「一度、外の世界で挑戦してみよう」と、先輩が勤める会社に転職することを決意しました。

一方、2006年に新卒入社した藤山は海外マーケティングを担当していましたが、ライフイベントを機に日立を離れることに。

藤山:コンシューマー事業統括本部で約4年間、欧州や中東・アジア向けに家電の販促支援を行っていました。海外競合との競争が激しさを増す中で「どうすればチームが一体となって頑張れるのだろう」と、マーケティングだけでなく人や組織の領域への興味が強くなっていきました。

そんな折に決まった結婚、そして夫のアメリカ留学。これを機に、私も帯同していったん自身のキャリアを見つめ直すことにしたんです。

外の世界に飛び出した2人は、それぞれの場所で新たなビジネスや専門性を吸収していきました。

越智:転職先では、データ基盤のアーキテクチャー設計や、AI活用のためのデータパイプライン構築、またお客さま向けの技術コンサルティングに従事し、最先端のデータ&AI領域の技術について知見を深めることができました。

外資系で、日立とは異なる文化や考え方、ビジネスモデルを肌で感じられたことも良い経験でした。自社開発したプロダクトをグローバルで販売するPaaS型ビジネスモデルで、そのために最適化された組織構成やビジネスプロセス、ロール設計なども理解、経験することができました。

藤山:いろいろと悩んだ結果、アメリカでのMBA取得を決意し、渡米後2年目から、主にHRや組織について学びました。そして帰国後、大手コンサルティングファームへ転職し、人事コンサルタントとして人事制度設計やサクセッションプランニング、役員選抜のアセスメント、人材開発計画の立案などに従事しました。

その後、夫のタイ転勤と産休・育休が重なり、2回目の帯同、育休復帰後はタイの現地オフィスで出向者として働くことに。タイだけでなくASEAN全域を担当し、グローバルな環境で人事制度策定プロジェクトや各種調査案件などを経験しました。

ビジネス変革の当事者になるために。元同期や上司に背中を押され、古巣へ


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外の世界で新たなキャリアを重ねた2人。異なる業種や領域を知ったからこそ芽生えた仕事への想いが、再び日立という選択肢に導いていきます。

越智:プロダクトのベンダーとしての仕事は充実していました。一方で、私のロールはProfessional Serviceで、コンサルタントとして限定されたスコープでのツールの導入・活用支援が中心でしたが、それにとどまらず、お客さまのビジネス変革そのものや、アプリケーション全体の設計・推進に深く関わりたい気持ちが強くなっていって。ビジネスとアプリ両方を推進できる場所を考えた時、自然と思い浮かんだのが日立へ戻ることでした。

以前からアルムナイ制度があることは知っていたので、再入社にあたって心理的なハードルはありませんでした。もともと知り合いで、現在の上長でもある吉田 順(AI CoE GenerativeAIセンター 本部長 兼 デジタルシステム&サービスセクターChief AI Transformation Officer)さんに相談したところ、すぐにリファラル採用として紹介してもらうことができました。

藤山:私も越智さんと似ていますね。コンサルタントの主業務は「提案」であり、実行・運用の最後まで責任を持つのが難しいこともあります。当事者として企画からプロジェクトの推進、そして次の改善につなげるまで幅広く関与したいという想いが芽生えてきたんです。また、グローバルな仕事の醍醐味を知り、大規模にグローバル展開を行っている事業会社で働きたいと考えるようになりました。

ただ正直に言うと、当初は日立に戻るつもりはまったくありませんでした。しかし転職活動中にさまざまなポジションを探していく中で、「私がやりたい仕事、条件にかなりマッチしているな」と一番目を引いたのが、なんと日立だったんです。本当に驚きましたね(笑)。

とはいえ、以前働いていた会社に今更戻ってうまくやっていけるものか、応募を躊躇する中で背中を押してくれたのは、当時の上司、同僚や家族の「すごく良い選択だと思うよ」という声でした。

家族は、「これまで培った経験がきっと生かされるはず、自分を信じてやってみな!」、元上司には「マーケティングから人事への職種転換なら、新たな気持ちで挑戦できるのでは?その上でカルチャーや人に馴染みがあることはメリットだよ」、同期は「今の職場は育児制度も充実していて働きやすいし、大歓迎だよ」と応援してくれたおかげで、迷いが消えました。

こうして、藤山は2024年、越智は2025年に再入社しました。

越智:現在は、生成AIをはじめとしたさまざまなAI技術を用いて社内外の経営課題解決を進める部の責任者を担当しています。これまで培ってきた、実際の開発環境で動くコードや技術に加え、AIの数理の理解、事業開発の経験もあり、課題に対して適切なアプローチを検討できます。知見を他のメンバーに還元することもでき、外のベンダー、以前の日立での経験含め、これまでのキャリアすべてが役立っていると感じます。

藤山:私はCIセクターの人財戦略部で、トータルリワード、海外グループ会社の人事全般のサポート、株式報酬導入などのプロジェクトを推進しています。世界各国の担当者と連携しながら進めるには、文化や背景の異なる人たちにどう筋道を立てて説明し、納得してもらうかが重要ですが、海外での勤務経験やコンサル時代に培った物事を整理して相手に伝える力が大きな下地になっています。

「長い出向から帰ってきた」感覚。過去の人脈と大らかなカルチャーが生む働きやすさ


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アルムナイ制度を利用して日立で再び働くことについて、2人は口をそろえてポジティブな反応を示します。

越智:仕事の進めやすさを実感しています。もともと約20年勤めていたので、所属部署はもちろん、社会・金融ビジネスユニットなどのフロント部門にも多くの知り合いがいます。そのおかげで、新しい技術分野に取り組むために相談したい時や、お客さまへの提案で協力が必要な時は、話がスムーズに進みますし、信頼も得やすいです。これは新しい会社への転職では得られなかったメリットですね。

また、こうした人的ネットワークのありがたみを感じているからこそ、通常のキャリア採用で入社した仲間に対しても、関係構築を積極的にサポートすることを意識しています。

藤山:面接では「どの部署でどんな仕事をしていたの?」と会話が弾み、日立のカルチャーを知っているというところに一定の信頼を置いてもらえたことが心強かったですね。

また、仕事の領域が大きく変わったものの、話をしていると共通の知人が見つかり、アイスブレイクにつながったことも多々あります。まるで長い出向から帰ってきたような感覚で、周りの同僚からも「違和感ないね」「前からいた人みたいに馴染んでるよ」と言ってもらえたのがとても嬉しく、アルムナイの良さを実感しました。

時を経たからこそ新たに発見した、日立の魅力や変化もあります。

越智:エネルギーや鉄道などの広範なビジネスドメインを持ち、それらに共通して使える技術や研究所も確立している点は日立ならではです。デジタルだけでなく、自然科学的な知見も有する研究所が幅広い社会インフラを支えている。何より、長年培ってきたお客さまとの信頼をベースに、最先端技術を社会実装できる唯一無二のフィールドだとあらためて感じました。

藤山:以前に比べてキャリア採用が増えたこともあってか、入社間もない私のような社員の意見にも耳を傾けてくれ、一方分からないことは周囲が丁寧にサポートしてくれる、大らかで寛容なカルチャーがあるため、とても居心地が良いです。

また、かつての日立では、例えば昼休みや休憩時間以外は自席にいなければならない、といった暗黙のルールのもとでそこからはみ出さないよう周囲の目も気にしながら働いていた記憶があります。

しかし現在は、さまざまな事情を抱えた社員が出勤・退勤時間や勤務場所を柔軟に調整できるなど、制度も充実し、多様な働き方が当たり前に受け入れられています。自分が望む働き方を実現できることは、私のモチベーションにも大きく関わるので、そんな環境を用意してくれる会社や理解ある同僚にはとても感謝しています。

大きな会社だからこそ、新たな出会いがある。外での経験を生かして挑戦してほしい


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社内外での豊富な経験や視点を携えて、現在のポジションで今後成し遂げたいことについて、2人はこう語ります。

越智:AIを活用して日立独自のノウハウが詰まったサービスを創出することに徹底的に取り組みたいですね。お客さまのビジネスを楽にしたり、新しい何かを実現したり。今の環境ならそれができると確信していますし、その挑戦に一番ワクワクしています。

藤山:人事の面から、世界中の社員の強みを引き出し、適所適財で「強いチーム・日立」を作り、支えていくことが私の役割だと考えています。まだまだ勉強中ではありますが、皆さんの知恵も借りながら、多様な人財が活躍できる環境を整備し、日立がグローバル企業として成長していくことに貢献したいですね。

最後に、同じようにアルムナイ制度での再入社を検討している仲間へ力強いエールを送ります。

越智:AI分野をはじめ、日立は常にチャレンジを続けている会社です。とくに、私のように新たな挑戦のために会社を離れた方にとっては、外で培った経験や知識をアドオンして、再び新しいものを創っていける最高のフィールドではないでしょうか。 知り合いが多いことでさまざまな技術や知識の組合せがしやすい古巣で再び挑戦できることは、エンジニアとしても非常にやりがいがあると思います。

藤山:一度会社を離れた方にはさまざまな事情があると思いますが、「もう戻ることはない」という前提はどうか取り払ってほしいです。日立は事業領域が広いので、過去とは異なる新しい出会いや居場所がありますし、外で培った経験はきっとどこかで必ず生かせます。ぜひその可能性を信じて、まずはアルムナイ制度のWebサイトにアクセスしてみてください。

※ 記載内容は2026年1月時点のものです


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